ウクライナ
ドイツの首相が夏季休暇に入る前に毎年実施される夏の首相記者会見についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。ショルツ首相の政治スタイルが浮き彫りになっていてなかなか興味深いと思いましたのでご紹介します。 夏休みを前に、ショルツ首相は極…
NATOがリトアニア・ビリニュスで開催している首脳会議で、ウクライナNATO加盟支持の方向性については再確認したものの、ウクライナが強く求めてきた停戦後の速やかな加盟確約は見送ったことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ウクライナ…
トルコのエルドアン大統領が、スウェーデンのNATO加盟を推進するよう自国議会に要請すると約束したことに関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 NATOが兵力や装備をはるかに簡単に輸送できるようになるため、北欧/バルト海地域の防衛力強化にと…
米政府がウクライナからの要請に応じてクラスター爆弾(1つの爆弾から多数の小型爆弾が飛び散る殺傷能力の高い兵器。一部が不発弾として残りやすいため、使用を禁止する国際条約に日本を含む100か国以上が加盟。但しアメリカ、ロシア、ウクライナは非加盟)…
6月30日にドイツ連邦雇用庁から6月のドイツ雇用統計が発表されました(米国の雇用統計と違って、賃金データは含まれていないので、インフレに対する直接的影響は読み取れないという点についてはご了承ください)。 ●市場が最も注目する季節調整後失業者数前…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/06/PD23_249_12411.html ●ドイツへの移民流入は1950年の統計開始以来、過去最大を記録。 赤:流入(267万人)、青:流出(120万人)、黒:ネット流入(146万人) ●ドイツの人口は8,430万人で、こ…
プリゴジン氏がモスクワへの進軍を停止し、ワグネルの蜂起が終息したことについてのドイツメディアの報道ぶり(当然ながら終日特大トップニュースとして扱われていました)は以下の通りです。 思ったより早く蜂起断念となったのは、プリゴジン氏が当初期待し…
ウクライナ国内ロシア軍占領地域に対するウクライナ軍の反撃開始が確認されたことに関する、現時点でのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 6月10日にゼレンスキー大統領がウクライナ軍の反転攻勢を初めて確認。但し、途中経過にいちいちコメントし…
ウクライナ南部ヘルソン州でドニプロ川に設置されているカホフカ水力発電所のダムが何者かによって破壊されたため、下流域で大洪水が発生し、数万人の住民が避難を強いられている件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 今回のダムを含む民…
https://dawum.de/Bundestag/ 最近の政党別支持率世論調査(上図は主要6機関平均値)で、極右AfD(青)が政権与党のGreen(緑)を有意に(誤差の2-3%以上)上回り、ショルツ首相の母体であるSPD(赤)にも肉薄して(一部調査では追い抜いて)います。 こう…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から5月分のドイツ雇用統計が発表されました(米国の雇用統計と違って、賃金データは含まれていないので、インフレに対する直接的影響は読み取れないという点についてはご了承ください)。 ●市場が最も注目する季節調整後失業者数…
そもそも誰がやったのかという最も重要な事実関係がはっきりしないので、あまり踏み込んだ分析はできないながらもなかなか興味深い評価がされていると思いましたのでご参考まで。 現時点で判っているのは、8機(一説には25機)のドローンによる攻撃でモスク…
(上から色の濃い順にシリア人、トルコ人、イラク人、ウクライナ人、その他) https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/05/PD23_205_125.html 今朝ドイツ統計局から2022年の帰化統計(速報値)が発表されました。ポイントは以下の通りで…
昨日のトルコ大統領選決選投票で現職のエルドアン大統領が52対48で再選(任期5年)を果たしたことについてのドイツメディアでの報道ぶりは以下の通りです。 ショルツ首相は「ドイツとトルコは緊密なパートナー・同盟国であり、社会的、経済的にも強い結びつ…
今回のG7についてドイツ主要メディアが総括っぽいコメントを出していますので、その主な内容をピックアップして以下ご紹介します。 被爆地広島は、過去の核兵器使用の罪や悲惨さを思い出させる場所。その地にゼレンスキーを招いたことは、プーチンの核の脅し…
今回のG7はかなり盛りだくさんで、多くの細かい部分がバラバラに報じられているため、それらも含めた全体感にはなっていないかも知れませんが、私なりに主要な報道をフォローしている限りでは概ね以下のような感じなのではないかと思います。 インド太平洋地…
ゼレンスキー大統領は昨夜ベルリン入りし、本日シュタインマイヤー大統領、ショルツ首相と会談した後、アーヘンでシャルル・マーニュ賞を受賞しました。 今回のゼレンスキー大統領初訪独に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ショルツ首相は…
Inflationsrate im April 2023 bei +7,2 % - Statistisches Bundesamt (destatis.de) 先ほどドイツ4月インフレ(前月比+0.4%、前年同月比+7.2%)の品目別明細が発表されたので、私たちの日常生活で肌身に染みる食品価格の上がり具合を軽く調べてみました。…
5月8日の戦勝記念日(時差の関係でロシアでは翌5月9日)についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 1945年5月8日23時1分(中央ヨーロッパ時間)、欧州での第二次世界大戦はドイツ国防軍の無条件降伏により終結した。 時差が2時間あるため、ロシ…
モスクワのクレムリン構内での戦闘ドローン2機の爆発事件(映像)についての、ここ数日間のドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ロシアは本件を「ウクライナがプーチンを暗殺しようとしたもの」であり、「断固として報復する」と宣言している。 戦争…
レスニコフ国防相の「反撃の準備が完了した。神の意志、天候、司令官の決定が整い次第、実行する。」という発言に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ウクライナ反攻のチャンスは今回1回限りであり、失敗は許されない。万一失敗すれば次の西…
コロナ勃発直後には、トイレットペーパー、消毒液、パスタが、ウクライナ戦争開始直後には、サラダ油や小麦粉製品がスーパーの店頭から消えました。 今、ドイツ大手スーパーEDEKAの店頭では、また商品が品切れになっています。今回は上の写真のように、かな…
http://www.forschungsgruppe.de/Aktuelles/Politbarometer/ ドイツ公共第2放送(ZDF)の直近世論調査(Politbarometer)によると、ドイツの政治家の人気ランキングは上図の通りとなっており、ピストリウス国防相のトップ独走状態となっています。 ショルツ…
(日本でのG7外相会合参加ついでに)中国を訪問したベアボック独外相についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 台湾をめぐる軍事衝突は最悪のシナリオだ、と中国に伝えたことは適切。 なぜ中国がロシアに戦争を止めるようとしないのか、とやん…
ドイツ政府がポーランドに対して、旧東独由来のMiG29戦闘機のウクライナ提供を承認したことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 東西ドイツ統一後、ドイツは東ドイツから24機のMiG29を引き継いだ。当時はまだ世界最新鋭の戦闘機だった。20…
今回の米機密文書漏洩事件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 米側同盟諸国の米国に対する信頼が揺らいでいることだけは確実。 国家機密がいとも簡単に漏れてしまっており、米国としては軍事大国の面目丸つぶれになっている。 米国が深く…
日独の架け橋を目指している筆者の立場上、時々日本とドイツがお互いをどれくらい自国ニュースで採り上げているかを比較してみています。 今回はこちらの二つ(日独とも公共放送事業体)のニュースWEBサイトに掲載されている年初来の記事で比較してみました…
今回のマクロン仏大統領訪中についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 マクロン大統領は、3日間にわたる訪中の冒頭で、中国は重要な貿易相手国であり、政治的対立はあっても、中国から距離を置くべきではないと強調した。 マクロンは50人以上の…
今回のプーチンの核の脅しに対するドイツメディアの論調は以下の通りです。 ロシアが劣勢の時に核の恐怖を時折ちらつかせるのはプーチンの常套手段(ひょっとすると現時点で最大の武器)で、戦況を左右することはない。西側諸国としては、この恐喝に屈したり…
今回の中露首脳会談に関するヨーロッパメディアの報道ぶりは以下の通りです(残念ながら、岸田首相のウクライナ訪問は、あまり大きく採り上げられていません)。 今回両国は、戦略的パートナーシップに関する合意などに署名。経済協力/中国への石油・ガス安…