日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

政治

20220118 独ホテル・レストラン業界の苦境

本日ドイツ連邦統計局から2021年ホテル・レストラン業界の売上高速報値が発表され、 実質前年比フラット、名目+2%となっていました。 コロナ前の2019年比では、実質約▲40%、名目▲36%ですから、2年間連続で平時の6割程度の低い売上高で走り続けることを強…

20220117 まあまあ出足好調のショルツ首相に対する二つの批判

9月26日のドイツ連邦議会選挙から3ヶ月半、ショルツ首相率いる信号機連立政権成立から1か月が経過しましたが、ショルツ首相のSPDは26-27%と高い支持を維持しています。 Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrech…

20220115 カーボンニュートラル、できるまでやる

日本は2050年のカーボンニュートラル実現と、その中間目標として2030年までに2013年度比で温暖化ガス排出量46%削減を目指しています。関連するいろいろな資料を見ていると、カーボンニュートラルは、日本にとっても世界の他の国々にとっても、「できると信じ…

20220114 人気政治家ぞろいの独ショルツ政権

先ほどZDF(ドイツ第二公共放送)Politbarometerのドイツ政治家人気ランキングが出たので早速チェックしました。 まだ引退したメルケル前首相が評価対象として残っており、しかもダントツトップ というのがまず目を引きますが、ドイツ政治にとって最も重要な…

20220113 ドイツコロナ状況アップデート

ドイツでは一時再生産数(下図橙線)が1.3まで上昇し、その後新規感染者数(青棒)も加速してきましたが、その後再生産数がやや減速に転じ、新規感染者数の幾何級数的増加のリスクは低下してきました。 州別の7日間指数(人口10万人当たり直近7日間新規感染…

20220110 ドイツでも反コロナデモが頻発しています

連日ドイツのあちこちで反コロナデモ(特にワクチン接種強制に反対)が起こっており、デュッセルドルフでも土曜日(1/8)午後は6500人が参加する大規模なデモが実施されました。 8. Januar 2022: Tausende Impfgegner ziehen durch Düsseldorf (rp-online.de…

20220109 ドイツもいよいよオミクロン感染急増に備えるべき局面

ドイツでは引き続き世界で最も厳しいコロナ対策が講じられているので、オミクロンの広がりも他国比遅れ気味になっています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk) ドイツの新規感染 ヨーロッパ全体の新規感染…

20220105 ドイツコロナ状況アップデート(オミクロン対策リスク管理)

ドイツ内外のコロナ状況をチェックするには引き続きこちらのサイトがお勧めです。 Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de) ドイツでは、デルタによる第4波がいったん終息し、いよいよオミクロンによる第5波が始まろうとし…

20220104 ユーラシアグループのトップリスク2022

毎年恒例のユーラシアグループによる今年注意すべきリスクトップ10が発表されました。 EurasiaGroup_TopRisks2022.pdf 日本語報道ではこのような感じで速報されました。 https://www.yomiuri.co.jp/world/20220103-OYT1T50111/ これら10のリスクについて、ド…

20220102 ドイツ人が今年重要と考えている政策トップ3/ボトム3

ドイツの新聞・雑誌をデジタルで購入するにはこちらのiキオスクが便利なのですが、表紙の画像やタイトルをざっとチェックするだけでもドイツの世相が理解できるので愛用しています。 Digitale Zeitungen, Zeitschriften und Magazine als ePaper (ikiosk.de)…

20220101 今年こそ自らの手でいい年に

昨年の株価パフォーマンスを振り返ると、米S&P500が+27%、ユーロSTOXX50が+21%(DAXだと+16%)だったのに対し、TOPIXが+10%(日経平均だと+5%)と大きくアンダーパフォームしました。円株でウェートが大きいファーストリテイリングやソフトバンクが中国…

20211229 ドイツのコロナ対策、引き続き世界一厳しいと評価されているようです

オックスフォード大はコロナ発生当初から、コロナ対策厳格度の国際比較を可能にする指標「Stringency Index」を公表していますが、それによると最近主要国の中でドイツがトップを維持しています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School …

20211228 ドイツ政府のワクチン接種推進啓蒙活動

ドイツ政府はクリスマス休暇も返上して必死にワクチン接種を推進しようとしていますが、本日(12/28)時点でワクチン接種を回避している人がまだ26.1%もいます(ワクチン接種できない年齢層4.8%を除く)。 1回以上接種した人の割合(現在73.9%)が増えれ…

20211227 英エコノミスト誌 The World Ahead ドイツ版

市場関係者にとって、恐らく世界で最も重要な雑誌ではないかと思われる 英Economist誌 が毎年12月に The World Ahead シリーズを発行していますが、ドイツの2022年版(ドイツではシュピーゲルのライバル誌であるフォークスとの協働)が出たのでざっとチェッ…

20211225 日独2021年重大ニュース

今年の重大ニュースを挙げるとすれば、日本では、①1年遅れでの東京オリンピック開催、②岸田政権誕生、③コロナ長期化、④熱海土石流、ドイツでは、①ショルツ政権誕生、②大洪水、③コロナ長期化、④アフガニスタンだったのではないかと思います。従って2022年は、…

20211223 ドイツ・スイス・オーストリア比較

ドイツ、スイス、オーストリアの3か国は、同じドイツ語圏ということで「DACH」(D:ドイツ、A:オーストリア、CH:スイス)として束ねられることがありますが、お互いに意識している微妙な違いがあってなかなか面白いと思っています。私の独断と偏見で一覧表…

20211220 ドイツ企業の2020年マクロ財務状況(ドイツ連銀12月月報より)

毎年下旬に発表されるドイツ連銀月報の12月号には、毎年その前年度の企業財務分析が掲載されており、本日2020年分が発表されたので、そのエッセンスを以下簡単にご紹介します。 Ertragslage und Finanzierungsverhältnisse deutscher Unternehmen im Jahr 20…

20211219 メルツ新党首の下で独CDUは生まれ変われるか

今年9月の連邦議会(下院)選挙で歴史的大敗を喫して野党第一党に転じたCDUは、党員投票(オンライン+郵便)の結果、次期党首としてフリードリッヒ・メルツ氏を選出しました。フリードリヒ・メルツ - Wikipedia CDUは16年にわたる政権与党から今回一野党に転…

20211214 ドイツコロナ状況アップデート

基本的には当ブログで繰り返しご紹介させていただいているこちら(ベルリナーモルゲンポスト紙)のコロナポータルサイトCorona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de) ですべての重要情報がタイムリーにカバーされているので、W…

20211213 ベアボック外相の外交デビューの印象

ベアボック新外相は、就任後早速、パリ(フランス)、ブラッセル(EU)、ワルシャワ(ポーランド)、リバプール(G7)を歴訪し、国際外交舞台へのデビューを果たしました。 最初は相手にも「お手並み拝見」的な部分があり、いきなりガチンコでぶつかり合った…

20211212 現在ドイツで広く適用されている2Gルールについて

現在ドイツでは、人口10万人あたり直近7日間の重症入院患者数(下図右端の数値)が3を超える州では、いわゆる「2Gルール」(ワクチン接種済又は感染から快復した人だけ利用可)の導入が義務付けられています。 Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland…

20211210 企業倒産件数増加局面入りも、激増するわけではなさそう

本日ドイツ連邦統計局より9月分の企業倒産件数が発表され、コロナ/洪水関連支援政策にサポートされつつも、最近倒産がじわじわと増えてきていることが明らかになりました。(青線は確定した企業倒産件数、赤線は申請に基づく先行指数、それぞれ前年同月比) …

20211209 ショルツ新政権のパワーバランスをチェック

昨日(12/8)SPD、Green、FDP3党の連立によるショルツ新政権が発足しました。 ①連邦議会での議席数、②閣僚数(首相と官房長官を含む)、③各省庁に配分されている2022年予算金額、のそれぞれで3党のシェアを確認しました。 全体としてうまくバランスがとられ…

20211208 ショルツ新政権の金融セクターにおける政策の方向性

ドイツ外銀協会 Home - Verband der Auslandsbanken in Deutschland e.V. (vab.de) が、ショルツ新政権のベースとなる連立協定の内容について掲題の観点から論点整理してくれていますので、以下その概要をご紹介します。 金融界最大の懸念事項だった 投信な…

20211207 ショルツ新政権閣僚の顔ぶれ

本日連立契約に3党が署名し、ショルツ政権が明日(12/8)発足することがほぼ確実となりました。閣僚の顔ぶれは以下の通りで、首相を含む17人中の8人が女性となっています。 Ministerriege steht | Börsen-Zeitung (boersen-zeitung.de) Neue Bundesregierung…

20211206 HDE消費バロメータ大幅悪化も、実際の消費はこんなには落ちないように思われます

ドイツ小売業協会(HDE)が、毎月消費者約2000人を対象に調査している消費バロメータ(3か月程度先の消費ムードを表現しようとしている)が、昨冬のロックダウン期並みに急低下しました。 Handelsverband Deutschland (HDE) - Kurzlink Konsumbarometer (ein…

20211205 ドイツにとって今年はこんな年だった(フランクフルターアルゲマイネ)

フランクフルターアルゲマイネ(有力全国紙、中道右派色)日曜版が「2021年は(ドイツにとって)こんな年だった」という特集を出していましたので、その面白そうな部分をピックアップして簡単にご紹介します。 まず、表紙(絵と文字)を見ると以下が目に飛び…

20211204 なぜ日本のドイツ人はドイツの日本人の1/6しかいないのか

最近のKPMGの調査によると、日本からドイツへのインバウンド進出企業は1000社強あり(注:外務省統計の1900社には日本人がドイツで興した企業や日本側の出資比率が低い合弁なども含まれています)、ドイツで年840億ユーロの売上と161千人の雇用(私もそのう…

20211130 ドイツ労働市場は引き続き堅調

ドイツ連邦雇用庁が毎月末頃に発表している雇用統計(当月分)を今回(11月分)もチェックしました。引き続き堅調な内容で、ドイツ経済への今後の逆風に対しても相応の耐性が感じられます。 Einzelausgaben - Statistik der Bundesagentur für Arbeit (arbei…

20211128 メルケルさん引退後の生活

先日ショルツ新首相の年内誕生が確定的になりましたが、16年務めたドイツ首相職を引退した後のメルケルさん(67)の今後の人生について、BUNTE誌が取材したようなので、エッセンスをご紹介します。 ①ご主人ヨアヒム・ザウアーさん(72、量子科学者)と一緒に…