日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

日本

20220115 カーボンニュートラル、できるまでやる

日本は2050年のカーボンニュートラル実現と、その中間目標として2030年までに2013年度比で温暖化ガス排出量46%削減を目指しています。関連するいろいろな資料を見ていると、カーボンニュートラルは、日本にとっても世界の他の国々にとっても、「できると信じ…

20220108 今年は高名目成長、チャンスの年です

今年は米国主導の金融政策正常化の急速な進行を予感させる展開で幕を開けました。米10年国債利回りは1.77%まで上昇し、日本でもJGB10年物利回りが0.14%と明確にレンジを切り上げてきました。2019年以来ずっとマイナスだったドイツ10年物国債の利回りも先月…

20220104 ユーラシアグループのトップリスク2022

毎年恒例のユーラシアグループによる今年注意すべきリスクトップ10が発表されました。 EurasiaGroup_TopRisks2022.pdf 日本語報道ではこのような感じで速報されました。 https://www.yomiuri.co.jp/world/20220103-OYT1T50111/ これら10のリスクについて、ド…

20220101 今年こそ自らの手でいい年に

昨年の株価パフォーマンスを振り返ると、米S&P500が+27%、ユーロSTOXX50が+21%(DAXだと+16%)だったのに対し、TOPIXが+10%(日経平均だと+5%)と大きくアンダーパフォームしました。円株でウェートが大きいファーストリテイリングやソフトバンクが中国…

20211225 日独2021年重大ニュース

今年の重大ニュースを挙げるとすれば、日本では、①1年遅れでの東京オリンピック開催、②岸田政権誕生、③コロナ長期化、④熱海土石流、ドイツでは、①ショルツ政権誕生、②大洪水、③コロナ長期化、④アフガニスタンだったのではないかと思います。従って2022年は、…

20211204 なぜ日本のドイツ人はドイツの日本人の1/6しかいないのか

最近のKPMGの調査によると、日本からドイツへのインバウンド進出企業は1000社強あり(注:外務省統計の1900社には日本人がドイツで興した企業や日本側の出資比率が低い合弁なども含まれています)、ドイツで年840億ユーロの売上と161千人の雇用(私もそのう…

20211203 今年のドイツ流行語大賞「Wellenbrecher~コロナ(の波)抑止措置」

先ほど(ドイツ時間午前11時)公益財団法人GfdS(Gesellschaft für deutsche Sprache e. V.)から今年のドイツ流行語大賞(Wort des Jahres)が発表されました。活きたドイツ語として最高の教材なので、ドイツ語学習者としては当然要チェックアイテムです。 …

20211202 不思議な国ニッポン(コロナ鎮圧)

本日(12/2)付ハンデルスブラット10面に、日本でだけなぜこんなにコロナがおとなしいのか、についての解説記事が掲載されています。 「コロナは日本で休憩中~日本では最近新規感染がほとんど見られない。ワクチンやマスクなどで説明を試みる(が正直よくわ…

20211125 日本のことをドイツ語で伝えるなら Sumikai

ドイツのメディアで日本のことがニュースとして伝えられることは殆どありません。最近では眞子さまのご結婚と岸田新政権誕生関連の報道が軽くなされた程度ではないかと思われます。 まあ、意外なタイミングで日本について何か報じられる時は、大災害とか奇異…

20211120 日系企業がEU市場で抱える経営課題

PwC Japanが今年8月に実施した、日本企業のグローバル戦略についての調査結果によると、日系企業の欧州市場における経営課題は重要な順に、①市場・競合環境の理解、②デジタル対応人材の確保・育成、③不正や横領の抑止、④買収後のPMI(M&Aの効果を最大化する…

20211113 日本はチャンスをモノにすべき

世界がインフレとコロナ再発で大いに悩んでいる中、日本はそれらのいずれからも無縁です。消費者物価指数の前年同月比を見ると、ドイツの+4.5%(10月)に対し、日本は+0.2%(9月)、コロナの7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数、11月13日…

20211107 活きたドイツ語教材としての流行語大賞

日本でもそろそろ今年の流行語大賞(去年は「3密」でしたね)の行方が気になり始める時期かもしれませんが、ドイツでもこちらの公益財団法人GfdS(Gesellschaft für deutsche Sprache e. V.)が1970年代から毎年「Wort des Jahres(その年を代表する単語)」…

20211030 ドイツから見ると日本はコロナ鎮圧にほぼ成功したように見えるんですが。。。

欧州の優等生ドイツでも最近コロナ感染が急増しており、巣籠り度合いを再び引き上げて自衛に徹しているのですが、地球の裏側にある我が祖国日本はコロナ鎮圧に成功しつつあるかのように見えます。ドイツのベンチマーク「7日間指数」(人口10万人当たり直近7…

20211023 岸田内閣、地球温暖化対策計画閣議決定に想う

今月31日から英グラスゴーで開かれる「COP26」(国連気候変動対策会議)を前に、岸田内閣は「地球温暖化対策計画」を閣議決定しました。菅前首相が宣言した「カーボンニュートラルの2050年達成」や、その中間ラップとしての2030年46~50%削減(2013年度比)…

20211016 特に日本では分配よりまず成長(生産性)

(週末のこの和独英コメントは、海外の友人たちに日本の話をする際の小ネタ提供を目指して書いています) 米国とドイツの潜在成長率がそれぞれ約2%、約1%であるのに対し、日本の足元の潜在成長率はほぼゼロとなっています。ドイツでも日本でも新政権組成…

20211010 ドイツから日本に帰るのもホント大変です

日本への帰国・入国にあたっては、航空機搭乗前に、現地出国前72時間以内に実施したコロナ(PCR)検査陰性証明が必要になります。これに不備があると搭乗を拒否されたり、日本から強制送還されたりするので、非常に慎重に準備する必要があります。 今回私…

20211009 円株を押し下げている金融所得課税強化

(週末のこの和独英コメントは、海外の友人たちに日本の話をする際の小ネタ提供を目指して書いています) この度第100代目の内閣総理大臣に就任した岸田首相は「成長と分配の好循環」の実現を公約に掲げ、衆議院選挙投票日を予想より1-2週間早い10月31日に設…

20211002 アンペルマン 2.0

ドイツのアンペルマンといえば、旧東ドイツの歩行者用信号機に使われていた愛らしい小柄のおじさんキャラクターなのですが、今週号のデア・シュピーゲル誌は、小柄な(そして笑顔が実は愛らしい)ショルツ首相候補を表紙に掲げ、今を時めく「ザ・アンペルマ…

20210925 世界と日本のサステナビリティについて考える

世界のサステナビリティという観点から今後私たちがより強く意識すべきものとして、資源枯渇(水、石油、金属)、生物多様性、紛争解決/人権尊重等も挙げられますが、何といっても重要なのが、気候変動ではないかと思われます。9月26日投開票のドイツ連邦議…

20210918 自民総裁選に想う

自民党総裁選が9/17(金)に告示され、菅首相の後継者として以下4人が名乗りを上げました。あくまで私見ですが、現時点ではこの順番で優勢なのではないかと思われます。 岸田文雄(64、元外相) 中道左派(党内基盤強固) 早稲田大 河野太郎(58、元外相・元…

20210911 ドイツと日本の銀行が生きる道

ドイツと日本は、①民主主義、自由競争、法治国家、人権尊重といった基本的価値観、②製造業の「ものづくり」を国際競争力の源泉とする経済、だけでなく、③少子高齢化、④デジタル化の遅れといった課題を共有しています。銀行セクターについて言えば、各種コン…

20210909 海外駐在員の景気ウォッチャー調査活用法

海外に長く駐在していると、とかく現地情報のチェックに追われてしまいますので、日本経済には疎くなりがちですし、景気実感は確実に失われてしまいます。 そこでお勧めしたいのが毎月上旬に内閣府から発表される「景気ウォッチャー調査」の(ずるい)活用法…

20210904 菅首相(とメルケル首相)の偉大な功績に心から敬意を表します

9月3日、菅首相が事実上の退任を表明しました。ちょうど1年前、安倍前首相の病気降板を受けて、もともと首相になる野心などなかったのに、コロナ禍という大ピンチで急遽リリーフ登板を強いられた菅首相。多少打たれはしたものの、大変良い投球内容だったので…

20210901 リアルタイム世論調査Civey、使えそうです

ドイツの世論調査については、長年の実績があるこちらをメインでウォッチしているのですが、この大半が1週間/1か月毎の更新で、リアルタイム性にやや不満があります。 Wahlumfragen zur Bundestagswahl 2021 – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlr…

20210828 カーボンニュートラル、頑張らないと

日本を含む多くの国が、2050年までのカーボンニュートラル実現を宣言し、走り始めています。脱炭素は必ずコスト増を伴うので、そもそも生産性が低い日本経済にとっては、大きな負担になります。しかし、日本は既に高いエネルギー効率を実現しており、今後減…

20210821 ルール以上に保守的な行動で自衛すべき局面

デュッセルドルフ市の7日間指数(人口10万人当たり直近7日間新規感染者数)が昨日ついに100を超え、本日(8/21)117まで大幅上昇しました。ロンドンの277や東京の236と比べれば半分以下の水準ですが、両市での上昇は既に止まっています。一方、ドイツでは再…

20210817 ドイツ連銀貨幣博物館のスゴイ展示

フランクフルトにあるドイツ連銀のすぐ横に、貨幣博物館があります。 Exhibition in the Money Museum | Deutsche Bundesbank その中に、このように金の延べ棒を握りしめてその重さを実感できるようにしてあるコーナーがあります。何ともドイツらしくてスゴ…

20210814 コロナによる少子化加速について

日本の少子化がコロナで加速しています。過去10年間、日本の出生数は毎年約2%低下してきました。妊娠から出産までの10か月のラグを考えると、コロナによる出生数への影響はちょうど今年の始めころから出始めているはずです。今年1月から5月までの累計出生数…

20210810 いまひとつ冴えなかったドイツのオリンピック

東京オリンピックの国別メダル獲得数で、日本が大健闘(金メダル数で3位)したことは大変嬉しいのですが、トップ5常連のドイツが今回はかなり苦戦しました。 ドイツが苦戦した原因について特に定説はありませんが、コロナ禍で普段の実力が発揮しづらかった(…

20210807 日独消費者物価指数を比べてみた

本邦総務省は、消費者物価指数(CPI)の基準年切り替え( 2015 年⇒ 2020 年)作業を進めていますが、直近 2021 年 6 月のCPIは前年同月比▲0.5%と▲0.7%pt 程度の下方改定となる模様です。今年4月以降大幅に低下した携帯電話通信料のウェートが2.3%から2.71…