米国の雇用統計と違って、ドイツの雇用統計は殆どマーケットにインパクトがありませんが、速報性が高いハードデータであり、かつ、政治的に非常に重要な指標であることは変わりありません。
毎回マーケットでは、季節調整「後」の失業者数前月比増減および同失業率をヘッドラインとして、この程度の報道がなされています。今回は景気回復を背景に非常に堅調な結果という評価になっています。
ドイツ失業者数は6月も減少、店舗や飲食店の再開で力強い回復示唆 - Bloomberg
ドイツ連邦雇用庁(BA)から発表されるヘッドラインは、以下サイト(英語)のように、季節調整「前」の前月比/前年同月比の失業者数増減を重視しており、ドイツ国内メディアの報道も概ねそれに沿った形となっています。
The labour market, current figures - Statistik der Bundesagentur für Arbeit (arbeitsagentur.de)
ちなみにBAからは毎月こちらのように非常に充実したレポートが(ドイツ語のみですが)発信されており。。。。
monatsbericht-d-0-202106-pdf.pdf (arbeitsagentur.de)
例えば、雇用の先行指標としての求人数(上:残高、下:新規)
~足元急増しており、雇用の一層のタイト化が期待できそう~ や
コロナ禍における雇用維持に大きく貢献している
政府補助金付き「操短(Kurzarbeit)」の状況
~足元(暫定値)はピーク時の約600万人の半分以下、約234万人となっている~
などをグラフだけでも目で見て確認しておくと良いと思います。