ドイツのGDP統計は、当該四半期が終了してから30日後に速報(ヘッドラインのみ)、その約1か月半後に確報(寄与度など詳細な内訳あり)として発表されます。
①2021年4-6月期(第2四半期)のGDPは7/30、確報は8/24に、
②2021年7-9月期(第3四半期)のGDPは10/29、確報は11/23に発表され、
それぞれの市場予想は現時点で 前期比①+1.5%、②+3.8%となっています。
なお、ドイツ連銀の直近(今年6月)中期経済予測の軌道イメージは以下の通りです(前期比Q2+2%、Q3+3%程度、その後は緩やかに減衰)。
足元の指標を見ながらGDPの走り具合を確認する指標として、ドイツには以下の二種類があります。いずれも発展途上であり、成長率水準を言い当てるほどまだ精度は高くありませんが、モメンタムが上なのか下なのかをイメージするには大変便利です。
a)ドイツ連銀 週次活動指数(WAI)
Weekly activity index for the German economy | Deutsche Bundesbank
Q2GDPは前期比+2%半ばと予想しています(下図の週次指標と水準はズレる)。
b)ドイツ経済エネルギー省 NOWCAST
BMWi - BIP-Nowcast
これまではずっと大きく外れていたのですが、最近モデルが変更され、
Q2GDPは前期比+1.5%と市場予想並みに上方修正(アジャスト)されています。