日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20210802 ラシェット個人の不人気(冴えなさ具合)が再び取りざたされています

週末出たINSA(影響力の大きいBild日曜版に掲載)では
CDU/CSU対Green:27対17.5⇒27対18(0.5pt縮小)小動きで、
政党別支持率の全体感(28対19)に大きな動きは見られませんでした。

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しかしINSAが首相候補3人の直接対決として聞いたアンケート結果では、
 約半数が「誰も支持しない」、
 ショルツ(SPD)22%(洪水対応が評価されている)、
 ベアボック(Green)13%、
 ラシェット(CDU)13%

とラシェット個人にとって非常に冴えない結果になっていました(ここ2週間、20%⇒15%⇒13%と低下中)。

 

ドイツ主要メディアでは、実際以下のような辛口コメントが散見されています:

  • ラシェットは洪水対応もイマイチだったが、そもそも次のリーダーとしてドイツのビジョンを何ら示していない(難しい問題の議論をひたすら避けている)
  • ラシェットは寝台電車メルケル後の首相府に辿り着こうとしているかのようだ
  • CDU/CSUの支持率は、Green、SPDのふがいなさによってかろうじて相対的に支えられているだけで、国民から積極的には支持されていない
  • ドイツが大統領制(直接選挙)でなくてラシェットは本当にラッキーである
  • 身内のゼーダ-(CSU)から手ぬるいコロナ対応に対してあからさまな批判を受けてしまっている(下添

こちらは本日付けハンデルスブラットのものですが、ラシェット、ベアボック、ショルツの3人がいかにも冴えないノロノロレース(ラシェットはスリッパ履き)を展開する中、ゼ―ダ-がスーパーカーで泥水をラシェットにハネかけながら(悪態をついているようにも見えます)、首相レースとは全く別の方向に疾走していっています。