ドイツは先月大洪水に見舞われ、大損害(最低60億EURと言われていますが、全体についてのまともな推計はまだありません)が出たところですが、これを受けてGreenは「気候変動危機は決して抽象的なものではなく、わが国のど真ん中で起こっている」と国民に呼びかけつつ自党マニフェストの気候変動関連部分を「緊急プログラム」として、より具体化してきました(以下赤字が今回新出部分)。
他省の環境関連政策に対する拒否権を有する環境保護省の新設(恐らくベアボックかハベックがこの大臣になろうとしている)に本気で拘わるようだと、メインシナリオの黒緑連立を含め、他党との連立交渉は極めて困難になると思います。
選挙後の連立交渉長期/困難化、Caretaker政府としてメルケル首相の在位長期化というのが本件のインプリケーションと思います。
【主要政党政策比較マトリクス】