日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20210808 ドイツ総選挙、ちょっと雲行きが怪しくなってきました

最近のドイツ世論調査(政党別支持率)を見ると、CDU/CSU、Greenの両党ともじりじりと支持率を下げてきています。

8月の調査結果4つの平均では、25.75%対17.5%(合計43.25%)となっており、両党のみによる連立ではもはや過半数確保(死票を勘案すると47~48%あればよいのですが)が難しくなってきています。

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Wahlumfragen zur Bundestagswahl 2021 – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)

 

第一党の首相候補であるラシェット氏が依然として次期後継首相レースのトップを独走していることには変わりないのですが、3党連立となると連立交渉は確実に困難化・長期化しますので、メルケル首相は次期政権成立までの暫定首相として、なかなか(おそらく年内いっぱいは)引退させてもらえなくなりそうです。

 

なお、こちらの英ブックメーカーで見ても、ラシェット、ベアボックの両者が最近オッズを下げています。こんなものがドイツの政治でどの程度参考になるかと不安視されがちですが、真面目にお金がかかっているので、その辺の評論家よりは信頼度が断然高いということは、私の長年の経験に基づいて付言しておきます。

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