国民的タブロイド紙、ビルトの日曜版に、以下のような風刺画が掲載されています。
(右からショルツ、ラシェット、ベアボック、リントナー)
各人の表情、背負っている荷物などを含め、この上ない絶妙の描写と思います。
9月に入ってからの政党別支持率平均(赤網かけ5件)で見ると、
SPD:25%、CDU/CSU:20.6%、Green:16.6%、FDP:12.2%、Linke:7.0%
と、SPDのリードが明白となっていますが、同時に、SPD主導(ショルツ首相)での大連立(SPD+CDU/CSUの2党による連立)が現実味を帯びつつあります。
Wahlumfragen zur Bundestagswahl 2021 – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)
オンライン世論調査CiveyでもSPDのリード(拡大)が確認できますが、こちらもSPD主導の大連立が(5%条項による死票を勘案すると)十分可能であることを示しています。
Erfahren Sie, was Deutschland denkt - Civey
9/3付のINDAによると、一般国民の支持が高いのは、以下の通り、第一党と第二党であるSPDとCDU/CSUを軸とする連立政権です。
SPDはこれまで大連立政権のジュニアパートナーとして、メルケル首相あるいはCDU/CSUにいいとこどりをされ、中道左派としての存在感を示せないまま党勢の減退を招いていたことから、CDU/CSUと再び連立することに極めて消極的(特にSPD左派が拒絶する)でしたが、現行の大連立政権の副首相であるショルツにとって、大連立継続はむしろ自然な選択肢です。組み合わせ多数かつ難航(長期化)必至の3党連立より、大連立が選択される可能性が高まってきていると思います。
ちなみにUKブックメーカーのオッズは引き続きショルツ優勢です
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