日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20210909 海外駐在員の景気ウォッチャー調査活用法

海外に長く駐在していると、とかく現地情報のチェックに追われてしまいますので、日本経済には疎くなりがちですし、景気実感は確実に失われてしまいます。

そこでお勧めしたいのが毎月上旬に内閣府から発表される「景気ウォッチャー調査」の(ずるい)活用法です。

 

同調査は日興証券によると以下のように解説されています。

景気ウォッチャー調査│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

 

景気ウォッチャー調査とは、景気の動向を示す指標のひとつです。より迅速、的確に把握するため、各地の景気の動きを身近に観察できる立場の人たちの協力を得て、内閣府が毎月発表しています。北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の12地域を対象に、百貨店・スーパーマーケット・コンビニなどの小売店やレジャー業界で働く人、タクシー運転手など、景気に敏感な職種の約2000人にインタビューし、調査結果を集計・分析して発表しています。現況を示す現状判断DI、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DIを、家計動向、企業動向、雇用などの部門別に発表します。DIの数値は50が横ばいを表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる人が多いことを示します。

 

ワンポイント

この調査ではDIのほか、「宝飾品などの高額品が売れ始めた」「居酒屋の予約が取りづらくなった」など、自由回答のコメントも公表されるため、よりリアルな景気動向がつかめます。チェックしてみると、投資対象として有望なジャンルや企業を見つけるヒントになるかもしれません。

 

日本で一番景気実感を持っていそうな人2000人たちのアンケート結果のエッセンスですから、海外駐在員として活用しない手はありません。

 

こちらから直近レポート(調査結果/全体版)を探し出し、

令和3年8月調査(令和3年9月8日公表):景気ウォッチャー調査 - 内閣府 (cao.go.jp)

調査結果(全体版) (cao.go.jp)

 

何はともあれ以下のP11の総括コメントをチェックします。これだけであなたも日本経済通に復活できます。

非日系の同僚から日本経済について聞かれたら、あたかも日々自分が接している日本のコンタクト先から仕入れた生情報でもあるかのように、これらについて語ればよいのです。

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元気があれば、自分の仕事に関係ある業界や地域を中心に、こちらも眺めて追加ネタを仕入れるとよいと思います。

 

景気判断理由集(先行き) (cao.go.jp)

景気判断理由集(現状) (cao.go.jp)