本日夕刻時点で世論調査を確認しましたが、政党別支持率のバランス(SPD25/CDU22/Green16)に特段大きな変化は見られませんでした。
一般論として、CDU/CSUは最後の瞬間まで「赤赤緑では国が亡びる」という危機感をあおりながら組織票を固めに行っているので、今見えているより良い結果になる可能性が高い、と言われていますが、他の主要政党でも同様の引き締めは行われており、現時点での浮動票もほぼ世論調査の支持率通りに配分されると見ておくべきでしょう。
ラシェットとしては盟友のリントナ―FDP党首の支援を頼りに、ジャマイカ連立に持ち込む以外にありません。しかしGreenが政策的にSPDとの連立を選好している(環境政策や弱者保護の政策で妥協しやすい)ので、ジャマイカの実現は容易ではありません(正規確率はせいぜい2割)。
ちなみに余談ですが、ロシアはシュレーダー前首相時代からSPDと親密で、ノルトシュトリーム2の実現に貢献してくれたショルツ首相の誕生を切望しています。サイバー攻撃も駆使してドイツの選挙戦に介入しようとしているとも言われており、現在のショルツ優勢がそういった影響を受けたものである(実際の投票ではそれほど伸びないという)可能性はあります。