日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20211011 今週末頃にはドイツ信号機連立の政策イメージが湧いてくるかもしれません

本日はほぼ1日中(約10時間)、信号機連立(SPD+Green+FDP)の予備交渉が実施されました。交渉の具体的内容については漏れ聞こえてきません(当事者がお互いを信頼して秘密を守っている証拠)が、日を追うごとにより突っ込んだ議論がなされており、税制・財政(増税、債務ブレーキ)が最大の争点になりつつあることは間違いなさそうな感触です。

明日以降もテーマ毎の小グループに分かれて予備交渉が続けられ、10月15日にはいったん交渉の成果がまとめられる見込みとのことですので、これが3党間の具体的争点や最終的な落としどころをイメージするための最初の材料となるかも知れません。

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一方、CDU/CSUは信号機連立と並行での連立交渉をGreen+FDPから断られてしまっているので、敗因分析に基づく党勢立て直し策を打ちつつ、信号機連立交渉の行き詰まりを祈りながら待つしかない状況です。

12月にもCDU臨時党大会を開き、党員全員からの意見を吸い上げつつ、ラシェット党首だけでなく党幹部会(本来はまだ1年以上人気が残っていますが)全体を一新するという方向性で議論が進んでいます。

ラシェットにとっては、それまでの間に最低でもジャマイカ連立交渉開始に持ち込めなければ辞任不可避ということになります。

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