ドイツ連銀のヴァイトマン総裁が、個人的理由で年内いっぱい(2021/12/31付)で辞任することになりました。現時点で背景等は全く不明です(報道もされていません)が、若くしてメルケルに登用された彼が、メルケル引退を機に節目/引き際を感じたのかもしれません。
一貫して極端なタカ派・保守派(超金融緩和や環境要因取り込み等に強く反対)でしたが、メルケルの後ろ盾がある大物として周囲から(ECB内でも)一目置かれていたのですが、ECB理事会の中ではかなりの息苦しさを感じていたようです。誰が後任になってもECB内での議論のバランスがハト的・より柔軟な方向に少しは傾くことになりそうです。
20年頃前に彼がまだドイツ5賢人会事務局長(連邦統計局内)だった頃、私の大家さん(当時著名なBUBAウォッチャ-W氏)と一緒にヴィ-スバ-デンの統計局オフィスを訪問し、近くのレストランで2時間くらいランチミ-ティングしたのが今となっては懐かしい思い出です。先方は微塵も覚えていないと思いますが、大家さんが「彼はそのうち絶対にドイツ連銀総裁になるから、今のうちに会いに行こう」と言って連れて行ってくれたのでした。
Bundesbankpräsident Jens Weidmann tritt vorzeitig zurück (faz.net)
Jens Weidmann – Wikipedia
後任候補としては、こちらの女性二人が有力視されているようです。