本日EU委員会の秋季経済予測(四半期毎にアップデートされている)が発表されました。
European Economic Forecast. Autumn 2021 (europa.eu)
ドイツGDPについては、以下の通り、9月以降分の内外主要機関予測平均値とぴったり一致する無難な(特段面白みのない)予測となっています
ユーロ圏インフレ率については、今年+2.4%、来年+2.2%とECBターゲットの2%を上回るものの、2023年にはエネルギー価格ピークアウトと供給ボトルネック解消で+1.4%まで下がるというECBに配慮した(かのような)予測になっています。
足元の上昇の大部分はベーシス効果で、インフレ期待もまだ2%を超えてはいない、という(まるでECBのような)説明になっています。
ドイツ(DE)の住宅価格は2割程度過大評価となっていますが、何年もずっとこんな感じであり、金利急騰でもない限り急落を心配するレベルではないと思います(ルクセンブルクの5割過大評価はやや心配ですが)。
ドイツ単体の予測がP82-83に掲載されていますが、平均的な内容で特にサプライズありません。来年のリベンジ消費/貯蓄率反落による個人消費急増(黄色部分)は誰もが予想している範囲内です。