ドイツの金融監督当局であるBaFin(ドイツ連邦金融監督庁)は2022年から2025年までの4年間の当局指針として以下10項目を発表しました(まだ英語にはなってません)。
- 安定性と安全性:監督対象企業と金融システムをシナリオに基づき徹底分析
- 業務の強靭性:サイバー攻撃に対する耐性やリスクプロファイルの変化に注目
- 問題企業:深刻な問題となりかねない企業の早期発見
- マネーロンダリング防止:EUレベルの協働強化
- 消費者保護:SNSなどを活用しての啓蒙、取り締まり強化
- 市場監督:監督対象企業のバランスシート徹底チェック、監督責任一元化
- 持続性:持続性関連リスク管理、ディスクロ、グリーンウォッシング抑止
- イノベーション:新技術の理解・分析と監督業務への反映
- 近代化と果敢さ:デジタル化や働き方改革で迅速なアクション
- 人材育成:高度専門人材にとって魅力的な職場を目指す
ワイヤーカード問題(多くの兆候があったにもかかわらず、結果的に粉飾を見逃した)の反省と教訓をかなり意識した内容となっています(例えば3,6,9,10など)。
なお、BaFinの英語HPやWIKIの説明はこちらです: