SPD、Green、FDPの3党による連立交渉で、連立契約の最終形が固まり、信号機連立の成立が確実となりました。
今後は、各党が党内での承認手続きを済ませた後、国会でショルツ首相指名に向かうことになります。これによりドイツの政治空白はまもなく解消する見込みです。
今日出てきたポイントをざっと以下列挙しておきますが、気候変動対応や財政面の手当てなど重い課題の具体的な内容については、今後新政権を走らせながら徐々に詰めていくことになるので、本日時点でドイツ新政権の方向性が具体的に明らかになったわけではありません。
ポスト配分
SPD :ショルツ首相+6大臣(首相府、内務、労働、防衛、保健、建設、経済協力)
Green:5大臣(含むハーベック副首相兼スーパー経済相、ベアボック外相、家庭、環境、農業)
FDP :4大臣(含むリントナー財務相、法務、交通、教育)
コロナ対応
連邦+州のコロナ危機対応チーム常設
ワクチン接種義務拡大検討
気候変動対応
全ての政策を気候変動への影響の観点から厳しくチェック
2030年までに電力の80%を再エネ化
電気料金に上乗せされている再エネ賦課金は2023年初に廃止
脱石炭
2030年への前倒しに努力
(恐らく来年後半に)12ユーロ/1時間に引き上げ断行
債務ブレーキ
来年は(まだコロナ危機対応が続くので)例外として適用除外、再来年から遵守
家賃高騰抑制
家賃上限、3年で11%以下に強化
軍事
倫理要件を充足するドローン投入容認
大麻自由(合法)化
厳格な管理の下嗜好品として販売可能に(税収に大きく寄与)
運転免許
16歳から取得可能に(現在17歳)
連立契約の原文(独語)はこちらでご確認いただけます
https://static-assets.rp-online.de/images/news/Ampelvertrag.pdf