Financial Stability Review 2021 | Deutsche Bundesbank
●金融システムのストレス度合いはコロナ発生直後にスパイクしたものの、
その後は低位安定
●但し早期警戒指標は、不動産価格過大評価(紫)とGDP比過大な債務(灰)で最近やや上昇気味。経常黒字(緑)は常にスタビライザーとして機能している
●非金融法人レジットスプレッドは潤沢な流動性のおかげで押しつぶされたまま
●ただし今後ある程度の企業倒産/与信コストは覚悟しておく必要あり
●住宅価格は低金利を背景にここ10年くらい大都市中心に上昇を続けており
足元1~3割過大評価(従来の評価通り)
●中小金融機関ほど資本比大き目の金利リスクをとっているが
低金利長期化で苦し紛れにどんどん増やしているというわけでもない
●自己資本は十分分厚い蓄積がなされている
●リスクシナリオとしては赤線のようにGDPが低水準横ばいとなることもありうる