ドイツ連邦雇用庁が毎月末頃に発表している雇用統計(当月分)を今回(11月分)もチェックしました。引き続き堅調な内容で、ドイツ経済への今後の逆風に対しても相応の耐性が感じられます。
Einzelausgaben - Statistik der Bundesagentur für Arbeit (arbeitsagentur.de)
●季節調整後失業者数は▲30千人の市場予想を上回る減少継続(11月▲34千人)
https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change
●求人数はコロナ前の水準を復元し、安定的に増加継続
●全体としてはむしろ人手不足気味なこともあり、操短減少も継続(但し今月は改善ペ-ス鈍化)
●ifo雇用バロメータは引き続き高水準
●引き続き懸念すべきは、スキルなどが低く長期失業となっているハルツⅣ(SGBⅡ)受給者数がコロナで増えた分をほとんどリバースできていないこと(但し最近は少しずつ改善)
●最近のドイツ連銀の週次経済活動指数(WAI~ドイツGDPのリアルタイムモニタリングを目指すもの)はかなり弱めの推移(底打ちしたものの上昇に転じる力がない)となっておりQ4の数字が非常に小さなプラスにとどまる可能性大 (ifo、PMI、EUサ-ベイとも整合的)。
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex