フランクフルターアルゲマイネ(有力全国紙、中道右派色)日曜版が「2021年は(ドイツにとって)こんな年だった」という特集を出していましたので、その面白そうな部分をピックアップして簡単にご紹介します。
まず、表紙(絵と文字)を見ると以下が目に飛び込んできます。
- コロナ(ウィルス)、ビオンテック(ワクチン)
- メルケル、ショルツ、ベアボック/ハーベック、リントナー
- 洪水(ワイナリー被害含む)、CDU(下野)、DAX(30⇒40)
- トゥーンベリ(気候変動)、タリバン、トランプ(議会襲撃)
ドイツ新政権のキーマン達の横顔についてはこちらでご確認いただけます。
20211030 ドイツ次期政権のキーマン達 - 日独経済日記 (hatenablog.com)
なお、右下の指輪の宣伝は、スペースとしては小さいですが、ものすごくアピーリングは見せ方になっている(しかも表紙全体のデザイン性を損なってまで割り込んでいる)ので、結構な広告料になっていると推察します。
世界的共通テーマであるコロナ以外で今年のドイツ固有の大ニュースと言えば、やはり政権交代(SPDの予想外の逆転勝利、左)とドイツ西部を襲った大洪水被害、右)ということになるようです。
コロナについては、夏の間だけ一瞬(コロナが収まっていくかのような)夢を見ましたね、ということになっています。
最近のワクチン接種は殆どがブースターで、ワクチン接種比率は7割からなかなか上がりません。ワクチン未接種者に対する厳しい行動制限(一般小売店等に入れない等)が最近導入されましたが、まもなく全国民に接種を義務化しようという流れにもなっています。
BaFin(ドイツ金融監督庁)長官が、ワイヤカード問題で引責辞任したフーフェルト氏から、ドイツ初の外国人長官マーク・ブランソン氏(スイス系イギリス人)に交代しましたが、このことについてはクイズの中で紹介されています。
ブランソン長官の横顔については、こちらでご確認いただけます。
20211013 ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)初の外国人長官、マーク・ブランソン氏 - 日独経済日記 (hatenablog.com)
ドイツの住宅価格が1~3割過大評価になっている(金利が上がれば危ない)とやや懸念されていますが、少なくとも足元は放置されている高インフレに対する格好のヘッジとして機能しています(上の棒グラフはインフレ控除後実質住宅価格上昇率)。
エネルギー政策については、既に単価の引き下げに成功している風力と太陽光を大胆に拡張するということになっています。