10月にサプライズ辞任表明をしたドイツ連銀ヴァイトマン総裁の後任に、ヨアヒム・ナーゲル氏(55歳、SPD党員、エコノミスト)が内定しました。
ドイツ主要メディアでの報道振りから、知っておいて損のなさそうなポイントをメモしておきます:
- 来年1/1からヴァイトマン総裁の後任として着任
- ヴァイトマン同様、タカ的金融政策と健全財政を重視
⇒よりソフトで現実的なヴァイトマン、というアプローチになりそう - Bundesbank、銀行業界、金融市場に精通したエコノミスト
- EU内でも広い人脈を持ち尊敬を集めている(政治的立ち回りうまそう)
- ドイツ経済、金融界は一様に歓迎(ドイツの利害をより現実的に実現してくれるのではないかと期待)
- SPD党員なので政治的な「すわり」もバッチリ
- BUBA総裁は次期ECB総裁を狙えるポスト
- 本来SPDとしては女性のシュナーベルECB専務理事をイチ押しにしていたが
FDPが大反対(ECBの超緩和路線に無批判すぎ)
ECB理事を無理やり途中退任させれば、ドイツ4回目になってしまうのも不味
ということで断念。 - ブーフ独連銀副総裁は政治的に線が細すぎるとして見送り。男性でもやむなし、となった
【WIKI】まだ英語や日本語はありませんが、ご参考。
【ご参考】日本語でもこの程度は報道されています。上記はその補足として。
ドイツ連銀次期総裁にヨアヒム・ナーゲル氏、財務相が発表 - Bloomberg