本日ドイツ連邦統計局から掲題の通りの発表があり、長期にわたる超低金利政策とコロナ下の過剰流動性を背景に、住宅価格上昇の急加速が確認されました。
CPIの急上昇とも整合的で、一般市民の家賃上昇懸念にもつながっています。
ドイツ連銀(Deutsche Bundesbank)は金融システムの安全性確保/マクロプルーデンスの観点から、ドイツにおける住宅バブルリスクを注視しています。ドイツの住宅価格は大都市部を中心に、概ね1-3割程度の過大評価になっているという評価です。バブルかどうかと言われるとちょっと微妙なレベルです。
商業用不動産についても、直近はコロナ影響で小反落していますが、基調としてはここ数年住宅以上に急上昇していることが確認できます。
ECBが長期にわたり(ドイツには緩和的過ぎる)超低金利政策を続けていることの副作用ともいえ、ドイツができるだけ早期の金利正常化を望む理由の一つとなっています。