ドイツでは一時再生産数(下図橙線)が1.3まで上昇し、その後新規感染者数(青棒)も加速してきましたが、その後再生産数がやや減速に転じ、新規感染者数の幾何級数的増加のリスクは低下してきました。
州別の7日間指数(人口10万人当たり直近7日間新規感染者数)で見ると、感染増加で突出していたブレーメン(橙線)を含め、多くの州でピークアウトの兆しが見られ始めています。
ドイツにおけるサンプル検査で判明したオミクロン感染者数は累計134224件
うち入院数1260人(0.94%)
死亡者数58人(0.04%)
となっているので、(感染から、入院・死亡にはタイムラグあるものの)引き続きオミクロンは弱毒性とみて問題ないと思います。
従って、デルタの時のように、重症病床のひっ迫とその結果としてのトリアージや死亡が問題になるのではなく、一般病床のひっ迫、欠勤による人出不足、PCR検査キャパシティ不足などが心配される展開となっています。
Tägliche Übersicht zu Omikron-Fällen vom 13. Januar 2022 (rki.de)
なお、ドイツにおける現状のPCR検査キャパシティは 週あたり240万件
最近は検査全数の約2割から陽性反応がでているので、週あたり48万人(1日7万人)くらい新規感染者が出る状況(現状ほぼそれに近い状態になっています)では、検査キャパ的には目いっぱいになっているということが言えます。
RKI - Coronavirus SARS-CoV-2 - Erfassung der SARS-CoV-2-Testzahlen in Deutschland