毎週月曜夕刻（ドイツ時間）にドイツ連銀（中央銀行、ECBのドイツ支店に相当）が、ドイツのGDPの動向をリアルタイムにつかむためのNOWCASTモデル（非公式扱い）の推計結果（掲題WAI）を公表しています。
WAIは年末年初にかけていい感じで持ち直していたのですが、その後のオミクロン＋ウクライナ危機のダブルパンチでじりじり低下を続けています。
四半期GDPの前期比上昇率を当てることを目的としている割に今のところ水準の予知能力は正直イマひとつ（右チャート）ですが、GDPの方向性はしっかり早めかつ正確に追えているので、そういうものとしては十分使えると思います。
現時点でWAIが示している「2022Q1GDPは前期比▲0.7％ペース」というレベル感については割り引いて受け止めつつも、「下向きモメンタムがいつまで続くのか」を監視するのに使うのがよろしいかと思います。
Wöchentlicher Aktivitätsindex für die deutsche Wirtschaft | Deutsche Bundesbank
ちなみに、ドイツ2022年第1四半期のGDP速報は4/29発表予定ですが、まだちょっと先なので、信頼できるエコノミスト予想が出そろっていません（市場コンセンサスの居所が不明です）。
★WAIの詳しい内容について興味のある方はこちらをご覧ください：
Methodology | Deutsche Bundesbank
【WAI構成要素】～時々一部入れ替わります（特に検索ワード）
電力消費量、トラック運送量、フライト数、
特定キーワード（失業、時短、政府支援）Google検索数、
人出、大気汚染、クレカ決済量
