日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220324 ユーロ圏/ドイツのビジネスセンチメントはウクライナ危機でも小じっかり

今月のPMIはウクライナ危機を初めてフルに織り込んだビジネスセンチメント指標として注目されていましたが、先ほどこちら PMI Releases (markiteconomics.com) に発表された結果を見ると、思ったほどネガティブには受け止められていないような感じになっていました。

多くの国でコロナによる営業/行動制限が緩和されたため、ウクライナ危機のショックが一部打ち消されているようですが、戦争長期化によって今後センチメントが一段と悪化するリスクは残っていると思っておいた方がよさそうです。

 

ユーロ圏の複合PMIは今年第1四半期のGDPがしっかりと前期比プラスでフィニッシュしそうな感じの結果になっています。

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ドイツの複合PMIは年末年始非常に弱かった(マイナス領域に突っ込んでいた)のでやや微妙なのですが、それでも今四半期のGDPは前期比プラスになっている可能性が高まったように思われます。仕入価格上昇を販売価格に転嫁する意向も引き続き強いようです。

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なお、昨日発表されたifo経済予測では、製造業の奮闘により今四半期は昨年第4四半期比+0.5%というのがメインシナリオとなっていました。

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