ドイツでは今週からコロナ規制がほぼ撤廃され、現在残っているのは、公共交通機関と病院・介護施設でのマスク着用義務と感染者の隔離義務くらいです。
オックスフォード大コロナ規制厳格度指数による国際比較でみても、ずいぶん緩んでいることが判ります。ゼロコロナ政策を追求する中国が最も厳しく、日本とドイツは中間くらいで、英国、フランス、オランダはかなり緩いという位置関係です。
COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk)
ドイツの再生産数は最近0.8前後で安定的に推移するようになっており、新規感染者数のヘッドラインもひところの30万人から20万人に低下しています。
州毎で見てもすべての州でピークアウトがしっかり確認できます。
オミクロンの変異種であり感染力がより強いBA2の広がりは、今年に入ってからの直近の感染再加速の一因になっていたのですが。。。
BA2のシェアは足元88.3%まで上がっており、ほぼ伸びきっている感じですので、現在の減速傾向が反転するリスクは低いのではないかと思っています。
但し、欧州他国比で見ると、ドイツの感染リスクの高さ(7日間指数~1週間で人口10万人当たり何人が感染するか)はトップクラス(今日はキプロス、マルタ、オーストリアに次ぐ第4位)であり、まだまだとても良好とは言えません。
Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de)
ちなみに、ドイツの小売店内でのマスク着用義務が今週からなくなっているので、買い物に行くのがちょっと怖いなと思っていたのですが、今日朝立ち寄ったREWE(スーパー)では店内の顧客の7割程度がマスクをしていました(レジの店員は少し下にずらして鼻を出してましたが)。空いているときにだけ入店すれば、店内での感染リスクは抑えることが出来そうです。
大半の小売店は、法律の強制力がなくなったマスク着用を顧客に直接お願いするのを避け、顧客の自主性(今のところはマスク拒否派は3割程度にとどまっている)に期待しているようですが、イケア(家具)やメディアマルクト(家電)など一部の小売りチェーンでは顧客にマスク着用を明示的にお願いしているようです。
Maskenpflicht: Was gilt noch bei Aldi, Lidl, Rewe, Dm und Ikea? (handelsblatt.com)