先週、日本のJAFに相当するADACから、車の故障に関する年次調査報告(Pannenstatistik 2022)が発表されましたので、そのエッセンスをご紹介します。22社の132モデルが対象となっています。
Pannenstatistik 2022: Die häufigsten Defekte | ADAC
【ADACについての日本語説明】 ドイツ自動車連盟 - Wikipedia
- 2021年の故障の大半は①バッテリー関連(46.2%)で、その後に、②エンジン関連(15.5%)、③ボディ、ハンドル、ブレーキなど(14.8%)、④発電機、照明、回線など(10.3%)、⑤タイヤ(7.0%)が続いています。
- 小さ目の中型車クラスでは三菱のASX(表下写真)が信頼できる(故障しない)車として最も高い評価を獲得しています。
(左端の2019年モデル(右に行くほど1年古いモデルになる)で、
ASXは1000台あたり0.9件という非常に低い故障率、年を追うごとに低下)
- 超小型車クラスではトヨタのAygo(表下写真)が高評価を得ています。
(左端2019年モデルで、1000台あたり2.2件の故障率、旧モデルでも低い)
- 表左上の「クラス」を切り替えてざっと中身を眺めてみると、日本車は全体的に低い故障率(緑色)をキープしています。私がドイツ留学していた30年前当時から、日本車は「ほとんど故障しない」ということで高い評価を得ていましたが、その評判は今でも健在のようです。