本日発表されたEU委員会の四半期経済予測は以下の通りとなっていました:
GDP今年 来年 CPI今年 来年
ユーロ圏 +2.7% +2.3% +6.1% +2.7%
ドイツ +1.6% +2.4% +6.5% +3.1%
日本 +1.9% +1.8% +1.6% +1.5%
定量化は困難ですが、ウクライナ危機の影響はこのように整理されています。
国別の予測も発表されているので、ドイツ部分をチェックしておきましょう。
Economic forecast for Germany | European Commission (europa.eu)
- 今年、来年とほぼリベンジ消費(黄色:個人消費)頼みの成長
- エネルギー・資源価格上昇とサプライチェーン障害で生産、設備投資、輸出はまだしばらく抑制されそう
- 一方、堅調な雇用と異常に高まった貯蓄率の正常化を背景とするリベンジ消費で当面の個人消費は高水準を維持できそう
- 貿易黒字、経常黒字は、やや水準を切り下げるも、(ユーロ安にも支えられた)高い国際競争力を背景に、引き続き高水準を維持
- コロナや安全保障でコストが多少かさんでも健全財政は堅持(インフレによる高税収も寄与)