本日ドイツ連邦統計局から、食品インフレの影響度について小ネタ的に興味深いデータが発表されていました。
インフレ指標HICPにおける食品のウエートは東欧諸国で高く(上から①ルーマニア、②ラトビア、③スロバキア、④ブルガリア、⑤スペイン、⑥ポルトガル、いずれも20%超と)なっているのですが。。。。
今年4月時点での食品価格上昇率(前年同月比)で見ると、①リトアニア、②ブルガリア、③ラトビア、④ハンガリー、⑤エストニア、⑥ルーマニア、とやはり東欧諸国での上昇率が大きくなっています。
つまり、これらの国々では高いウエートと高い価格上昇率のダブルパンチになってしまっているということです。
一方、ドイツ(黒棒)はインフレ指標における食品のウェートが11.1%とかなり低い(EU平均は15.9%~上図黄棒)だけでなく、その価格上昇率も8.5%と比較的低い(EU平均は8.9%~下図黄棒)ため、欧州他国比ではそれほどひどいことにはなっていないということが言えそうです。
但し、ドイツにおける今年の総合インフレは年平均で+6%と予想されている一方、賃金はせいぜいその半分くらいしか上昇しないため、一般市民の生活がインフレでますます苦しくなっているということには変わりありません。