日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220608 OECD経済予測アップデート(ドイツ部分)

本日OECDの最新経済見通しが発表されました。題して「The price of war」=戦争の代償。ウクライナ危機によってたくさんの命が失われているだけでなく、

いかにGDPが押し下げられ。。。

(昨年12月予想比、2022年ドイツGDPは+4.1%⇒+1.9%と半減)

 

 

いかにインフレが押し上げられているかを強調しています。

(昨年12月予想比、2022年ドイツCPIは+2.8%⇒+7.2%と凄まじい上方修正)

OECD Economic Outlook

 

今回の発表の中のドイツ部分を以下抽出しておきます。

他の主要予測機関との比較で目立つのは、

インフレが今年、来年と凄まじく高い水準にとどまるという予測になっている点です。

 HICP:      今年7.2%、来年4.7%(2%には程遠い!)

 コアHICP:    今年4.0%、来年4.4%(来年加速する!)

 GDPデフレータ: 今年6.1%、来年4.4%(名目では凄い成長率になる!)

 

 左:サプライチェーン障害で生産が受注をこなしきれていない

右:ウクライナ危機でセンチメントは企業も家計も悪い

左:川上からのインフレ圧力高く、CPI上昇のすそ野も広い

右:労働市場は超タイト(求人↑/失業率↓)


Germany Economic Snapshot - OECD