ドイツ公共第二TV放送(ZDF)が毎月(1-2回)実施している世論調査「Politbarometer」が本日アップデートされましたので、その中の政治家人気ランキング(トップ10)と、政党別支持率をご紹介します。
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- トップは引き続きGreenの元共同党首二人(ハーベック経済相とベアボック外相)。エネルギー問題への毅然とした対応でハーベックの高評価が定着。
- ショルツ首相のやや慎重気味なウクライナ対応は、国民の約半数から概ね妥当とされており、評価は下げ止まった感がある。但し、上位二人とは結構差がついてしまったので当面逆転は難しそう。
- FDPのリントナー財務相は経済界の期待に応えるような存在感を示せず、評価の悪化が止まらない。
- メルツCDU党首は5月の地方選連勝でやや復活後、伸び悩み。政権内人気閣僚には大きく見劣り。
当該調査における政党別支持率に特段大きな動きはありませんが、ハーベック(人気1位)、ベアボック(2位)、エツデミール(4位)の活躍のおかげでGreenの支持がかなり伸びてきています。
最近の他の世論調査の政党別支持率を見ても、1位:CDU/CSU、2位:Green、3位:SPDという序列が固まりつつあるように見えます。また、極右(AfD)、極左(Linke)とも支持率が高まりそうな気配はありません。
Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)
ちなみに今月の政策の目玉であった、①ガソリン減税、②9ユーロ切符(1ヶ月間9ユーロで全国鈍行電車・バス乗り放題)、に対して、冒頭の「Politbarometer」によるアンケート結果は
①89%が「エネルギー会社に中抜きされている(フル還元は期待薄)」
②73%が「よい」と評価しながらも、
割引終了後も公共交通機関の利用が増えると思っている人はわずか19%どまり
という結果になっています。