日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220626 直接投資先としての魅力度:ドイツ2位、日本4位

ドイツと日本の国際ランキングが高いものが最近あまりないので、日頃から日独経済の架け橋となることを目指している私としてはちょっと困っていたのですが、ひとつ見つかりました。

米経営コンサル:A.T. カーニーの「海外直接投資信頼度指数 (The Kearney Foreign Direct Investment Confidence Index)」です。

The 2022 Kearney Foreign Direct Investment Confidence Index®: Optimism dashed - Kearney

グローバル企業経営者層を対象に毎年調査されているもので、今後3年間の海外市場直接投資見込みについての質問に対する回答から計算されており、指標数値が大きいほど投資先としての魅力度が高いことを示しています。

2022年度版の結果を見ると、今年も米国が首位の座を維持、2位には去年3位のドイツが浮上、3位はドイツに抜かれたカナダ。日本は昨年より順位をひとつ上げ4位。以下、5位英国、6位フランス、7位イタリア、8位スペイン、9位スイス、10位中国(含む香港)となっています。

 

グローバル企業経営者にとって、今後数年の大きな課題は

コモディティ価格上昇
地政学的緊張の高まり(西側 vs 中ロ)
③途上国における規制強化(中国のゼロコロナ、IT・不動産・教育締め付けなど)
④しつこいインフレ
⑤先進国における経済危機(スタグフレーション⇒リセッション)

等となっており。。。。

 

これから海外直接投資先を選択する際は、
政府規制の透明性、汚職が見られないことが最も重視されそうです。

こういう基本的価値の尊重が重視される局面では、日本やドイツがトップグループに居られるようでないとむしろマズいと思います。

特に日本にとっては、円安が更なる魅力となり、海外から日本への投資が積極化することを願ってやみません。