日独経済日記

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20220702 ドイツ政局アップデート

ドイツ公共第二TV放送(ZDF)が毎月(1-2回)実施している世論調査「Politbarometer」が昨日(7/1)アップデートされましたので、その中の政治家人気ランキング(トップ10)と、政党別支持率をご紹介します。

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  • 引き続きGreenの元共同党首二人(ハーベック経済相とベアボック外相)がツートップ。特にエネルギー(天然ガス)問題への対応では「頼りになる危機管理リーダー」としてハーベックが高評価。
  • ショルツ首相のやや慎重気味なウクライナ対応は、国民の約半数から概ね妥当とされており、評価は下げ止まっているが、ホストを務めたG7後に盛り返している気配もない。上位二人とは結構差がついてしまったので当面逆転は難しそう。
  • 今回新登場のハイル労働相は、インフレで苦しむ労働者への手厚い処遇を強く求めながら人気を集めている。
  • メルツCDU党首は5月の地方選連勝でやや復活後、伸び悩み。責任野党のリーダーとしての存在感を示しきれず、じりじりと順位を下げている。

 

当該調査における政党別支持率では、ハーベック(人気1位)、ベアボック(2位)の活躍のおかげでGreenの支持がトップのCDU/CSUに肉薄してきています。

 

最近の他の世論調査の政党別支持率を見ても、1位:CDU/CSU、2位:Green、3位:SPDという序列が固まりつつあるように見えます。また、極右(AfD)、極左(Linke)とも支持率が高まりそうな気配はありません(Linkeは5%条項足切りライン近傍での低迷継続)。 

Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)