●ドイツでは先月以来、再生産数(赤線;R)が1.0以下になかなか下がらず、
新規感染者数(青棒)の上昇トレンドが続いています。
●7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、
ドイツは欧州の中でワースト10に入っています。
①ギリシャ3527、④フランス1019、⑤イタリア959、⑥オーストリア953、
⑨ドイツ729、⑩ルクセンブルク687
但し、最近日本(黄線)もドイツ(青線)に急速に追いついてきています。
●ドイツ国内の地域別に見ると、東の方は沈静化に向かっているように見えますが、
中央内陸部を中心に、7日間指数で1000超(濃い目の赤)のエリアが広がって
います。
●ウィルスの種類としてはBA5:86.5%、BA2:8.1%、BA4:5.3%
(いずれもオミクロンの一種)となっています。
●死者は特段増加しておらず、ほとんどが60歳以上の高齢者となっています。
●しかし、高水準の新規感染が長期間続いているため、重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)の増加は懸念事項になりつつあります。
既にコロナ専用病床(黄線)の数を上回っており、
集中治療対応重症病床(灰線)の数に近づきつつあります。
●ドイツ国民の77.8%が1回以上ワクチン接種済で、
ブースター2回(7.7%)、ブースター1回(61.8%)と、相応に普及していますが、
まだ18百万人が未接種となっています。
●ドイツ国立感染研究所(RKI)はこの夏を乗り切るにあたり、
「疑わしい症状があったら外出を控え、検査を受け、他者との接触を避けよ」
「会社も症状のある人を出社させ/働かせないで」
強く呼びかけています。
<ソース一覧>
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/