日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220726 ドイツの視点から見たIMF世界経済見通しアップデート

本日ドイツ時間の15時に発表されたIMF世界経済見通しでは。。。

https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/WEO/2022/Update/July/English/text-en.ashx

 

ドイツのGDPが今年+1.2(前回4月予測比▲0.9)%/来年+0.8%(▲1.9)%と大幅下方修正、一方インフレは+7.7(+2.2)%/+4.8(+1.9)%と大幅上方修正になっていました。ロシアのガス供給絞り込み/停止の悪影響がかなり強く出ていると思います。

今年の成長率でいうと、ドイツ内外主要機関の中で、現時点ではIMFが最も悲観的(下表最下段)ということになります。

         (注:インフレの数字は7/20の4条報告から拾いました)

 

日本語でかなりまとまった要約も出ており、チェックする価値ありと思います。

https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/WEO/2022/Update/July/Japanese/textj.ashx

私なりにポイントを抽出すると、以下のような感じでしょうか:

  • 下振れリスク(P10~):
    ①インフレ高止まり、②利上げの悪影響、③EMの債務危機、④中国の減速長期化
  • 今年末にかけてロシアがガスを全部止めたら(P13~):
    EUは来年の成長率が▲1.3%pt押し下げられ、ほぼゼロ成長になる。
  • GFSRのチャート類(P19~)は一見の価値あり:
    以下サンプルとしてトップ3