日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220728 日独最大の差:政府債務残高

先ほど独連邦統計局から、

ドイツ中央政府債務残高について(2021年末)

総額1兆5485億EUR(@140として217兆円相当)

国民一人当たり18627EUR(同261万円相当)

との発表がありました。

Pro-Kopf-Verschuldung 2021 steigt auf 27 922 Euro - Statistisches Bundesamt (destatis.de)

 

上記に対応するわが国中央政府分の数字(2022年3月末)を見ると、

総額1241兆円

国民一人当たり1011万円

となっています。

 

<こちらは一般政府(中央政府、地方政府、社会保障基金を合わせたもの)ベース>

財政に関する資料 : 財務省 (mof.go.jp)



ドイツは、平時には財政赤字が出ない(均衡している)ので、
国民全員が1回だけ261万円を払えば、中央政府債務がきれいに解消しますが、

 

日本では、平時でも年50兆円以上の財政赤字が出続けますので、
中央政府債務解消のためには、国民全員が、まず1011万円を払った上で
さらに毎年40万円強ずっと払い続けなければなりません。

 

もちろん、日本の政府債務は、約9割が日銀を始めとする国内投資家の「資産」となっていますので、上記で見えているほど悲惨な状況というわけではありませんが、債務は(永遠に続けられるものではなく)いずれ返済しなければならないもの、と考えると、結構な負担であることに違いはありません。