日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220814 週末のマーケットチェック

15年前と違って今やもうプロの投資家ではないので、自分のETF長期積み立て投資が放置していても大丈夫か/買い増しチャンスが到来していないかどうかを確認する程度にマーケットをナナメ見ているだけですが、YouTubeの以下4件は毎週末チェックする価値が高いと感じています。

 

●元証券マン 投資家バティ 「来週の準備」

(前後編計30分程度、1.7倍速で約18分)

来週の準備 前編(イベントチェック/指標チェック等)元証券マン【日本株投資】 - YouTube

来週の準備 後編(チャートチェック)元証券マンの【日本株投資】 - YouTube

~円株、米株、米長期金利ドル円など、我々日本人投資家にとってのベンチマークアセットクラスのチャートをざっくりとチェックすると共に、政治イベント、経済指標、決算カレンダーなど目先の予定を効率よく確認できます。

 

●Bloombeg 「Wall Street Week」「Real Yield」

(各45,20分程度、自動生成英語字幕/日本語自動翻訳字幕付1.2倍速で計約55分)

Wall Street Week - Full Show (08/12/2022) - YouTube

'Bloomberg Real Yield' (08/12/2022) - YouTube

~政治経済動向や債券/金利動向についてのメジャープレーヤーのVIEWを非常に効率よく確認できるだけでなく、金融英語の教材としても価値が高いと思います。昔は苦労して面談に漕ぎつけて初めて聞けた(出張面談後、1週間くらいかけて出張報告にまとめていた)ような貴重な内容が、今やリアルタイムのTV放映で手に入るというのは隔世の感があります。特にWall Street Weekの締めに出てくるサマーズ学長のコメントは秀逸かつ必見です。

 

<今週分のこれらをチェックした上での私なりの判断/なるほどと思ったポイント>

  • FF金利は3.5%程度でピークアウトという市場織り込みになっているが、インフレは水準としてまだ高水準であり、3.5%以下(ましてや目標の2%)に押し下げるのはそう簡単ではない。そんな中で長期金利が上がらなくなり、株価も上昇しているのは「ソフトランディングを必ず成し遂げてくれる」とFEDが信頼されているからとも言えるが、利上げの利きはかなり悪くなっている。

  • 秋場に向けて金利上昇、株価反落、スプレッド拡大の振り落としがもう一度はあると覚悟しておいた方が良い。但し、各種経済指標は明確に軟化に転じているので、10年金利が直近ピークの3.5%を超える展開は考えづらい

  • サマーズの意見:インフレ克服というにはまだまだ程遠いが、QTは市場にどう影響するかわからないので、既に予告済のペースを無理に加速して市場を混乱させるべきではない(FEDFF金利の引き上げだけで勝負することを強く推奨していると私は解釈)。

  • 超長期目線:アメリカですら出生率は下がり(1.65)、移民も減少(年25万人)している。生産性を上げるのも容易でない。⇒米国の成長率にも強い低下圧力がかかり続ける。
  • 但し中絶禁止で新生児は年10万人増える。その親は多くの場合低所得シングルマザーなので、財政的支援強化が不可欠。