3ヶ月にわたるガソリン減税(リッター当たりスーパー35セント、ディーゼル17セント)が昨日終了しました。
こちらで紹介されているガソリンスタンドでは、午前零時きっかりに、スーパーE10でリッター1.809⇒2.109ユーロ(+30セント、16.6%値上げ)、ディーゼルで2.069⇒2.209ユーロ(+14セント、6.8%値上げ)となっていました。
ENDE DES TANKRABATTS: Schock an der Tanke! Preise für Benzin und Diesel steigen deutlich - YouTube
ドイツCPIバスケットの中に占めるウェートはスーパーで2.566%、ディーゼルで0.864%
となっているので、上記のような瞬間値上げがドイツ全体で起こっていると仮定すれば(実際ほぼそうなっているでしょうが)、CPIが0.5%程度押し上げられることになります。
他にも、9ユーロ切符剥落による0.4%超のインフレ押上げ効果が加わりますので、9月のドイツCPIは1%程度押し上げられます。
ドイツ連銀が、年内に10%台突入もありうると警鐘を鳴らしていますが、かなり現実味が増してきました。
ちなみに、今後のECB利上げ軌道については、
- 年内+175bp(9月+75bp/10月+50bp/12月+50bp)
- その後2回程度+25bp実施でピークアウト
というのが現時点での市場の織込みになっているようです。
【関連のご参考】
20220602 独ガソリン減税(Tankrabatt)まずまずの出だしのようです - 日独経済日記 (hatenablog.com)
20220613 ドイツガソリン減税の効果早速減退 - 日独経済日記 (hatenablog.com)
Spritpreise Entwicklung: Benzin- und Dieselpreise seit 1950 | ADAC