今朝のドイツ連邦統計局の発表によると、ドイツの国内宿泊件数(∝観光)は、台頭するリセッション懸念とは裏腹に、少なくとも7月までは好調を維持できていたようです。
赤線が今年の走り、青線はコロナ前の2019年分、黒が2021年、橙が2020年です。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2022/09/PD22_378_45412.html
具体的な数字で言うと、7月ドイツ宿泊件数 計56.3百万件(前年同月比+17.5%)
うち ドイツ人47.0百万件(+8.4%)、外国人 9.3百万件 (104.4%)
となっており、外国人観光客が戻ってきていることがわかります。
この7月の数字は、コロナ前で過去最高記録となっていた2019年7月の58.8百万人を4.2%下回るだけの好調なものでした。
宿泊施設別のシェアを見ると、ホテル53.5%、長期滞在用施設23.2%、キャンピング15.2%、その他8.1%となっています。
ちなみにドイツのGastgewerbe: ホテル・レストラン業界 は以下の3つから構成されています。
- Beherbergungseinrichtungen: ホテル、長期滞在用施設、キャンピング場等
- Gaststätten: レストラン、カフェ、バー等
- Kantinen/Catering: 社員食堂、ケータリング(機内食含む)等
平時の年間総売上高は約900億ユーロ(約12兆円)
その中の1,2,3のシェアは、それぞれ35%、54%、11%(飲食2/3、宿泊1/3)となっています。