ドイツの再生産数(赤線;R)が最近再び1.0を上回り始めており、これまでの新規感染者数減少傾向が反転する可能性が高まっています。冬場に向けて再加速要注意です。
国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、日本(黄)は619人まで低下、ドイツ(青)は230人で横ばい、英国(赤)は49人で低位安定(恐らく全数真面目にカウントしていない)となっています。
市町村単位で見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べて、赤・オレンジ部分が少し減っていることが読みとれます。
年齢層別にみると、最近の感染のメインは、引き続き15~59歳の年齢層となっています。
ウィルスの種類としてはBA5:96.4%、BA4:2.6%、BA2:0.9%(いずれもオミクロンの一種)となっています。BA5がシェアを拡大しながら新規感染者数を押し上げる局面は完全に終了しています。
死者は低水準で推移しています。ほとんどが60歳以上の高齢者(青+橙)であり、恐らくコロナ単体が死因ではなく、何らかの別の病気と絡んだものだと思われます。
重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)はコロナ専用病床(黄線)数を下回っており、集中治療対応重症病床(灰線)まで一杯になることは当面なさそうです。
ドイツ国民の77.9%が1回以上ワクチン接種済で、ブースター2回(8.9%、ごくごくわずかな増加が継続中)、ブースター1回(62.1%)と、相応に普及していますが、全83百万人中、18百万人が未接種のままになっています。
PCR検査の陽性率(赤点)は32.3%、実施件数(青棒)は毎週約50万人ペースと低下傾向にあります。
Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de)