今朝ドイツ連邦統計局のガソリン小売価格データが発表されていたので、手を動かして計算してみた結果、以下のことが確認できました。
8月平均価格 9月(9/5まで) 前月比上昇率
1) スーパー(E10) 1.731 2.018 +16.6%
2) ディーゼル 1.960 2.168 +10.6%
ドイツCPIバスケットの中に占めるウェートはスーパーで2.566%、ディーゼルで0.864%
となっているので、この値上がりによってドイツのCPIは9月から0.5%程度押し上げられそうだということが判ります。
ガソリン減税廃止後初日に観測されたアネクドータルデータで試算したインフレ押上げ効果と一致しています。
20220901 昨日でガソリン減税終了 9ユーロ切符終了と併せて9月ドイツCPIを1%程度押し上げへ - 日独経済日記 (hatenablog.com)
なお、9月に入ってからフランスのガソリン価格(青)がドイツ(赤)よりかなり割安になったので、フランスの国境付近のドイツ人がフランスまで給油に行く頻度が上がっているようです。ポーランド(ピンク)は常に安いので常連客が存在します。
Benzin und Diesel in Deutschland wieder teurer als in allen EU-Nachbarstaaten - Statistisches Bundesamt (destatis.de)