ドイツのガス受給関連データをリアルタイムでフォローするにはこちらのサイトが便利で、毎日チェックしてるのですが....
Energiemonitor: Die wichtigsten Daten zur Energieversorgung – täglich aktualisiert | ZEIT ONLINE
これを見ている限り、ロシアからのガス供給完全ストップ以降も、ドイツでのガス備蓄(青線)はどんどん順調に進捗しています。
ガス供給停止前に設定された「11/1までにキャパの95%」(国内需要の3ヶ月分くらい)という目標は簡単に達成できそうです。
8月31日早朝から、ロシアからドイツへのガス供給(青線)は完全に止まっており、ドイツ政府としても「今後供給再開されることはないだろう」と覚悟しています。
ガス不足に対する強い危機感を背景に節約/代替が進み、今年の実際のガス消費(青線)が平年水準を大きく下回っていることに加え....
電力では、風力(水色)がやや不振ながらも太陽光(一番上の黄色部分)でガンガン補えていることが奏功しているものと推察されます。
その結果、ガス備蓄を毎日0.3%程度引き上げることができている模様です。9月10日時点で88.0%まで来ていますので、目標の95%はあと23日程度で(寒くなってガス需要が増え始める前に)達成できそうに思います。
このような情勢下、欧州ガス価格(TTF)はロシア供給停止後の急騰分をすべて吐き出して低下しています。
https://tradingeconomics.com/commodity/eu-natural-gas