https://www.bundesregierung.de/breg-de/themen/deutsche-einheit
本日で東西ドイツが正式に再統一されて32年。毎年10月3日はドイツ統一の日ということで祝日です。今回も式典やコンサートなど数多くのイベントが行われています。
●ショルツ首相は国民に以下のようなビデオメッセージで語りかけています。
https://video.bundesregierung.de/2022/09/27/kbf7q3-01_bk_film-master.mp4
- 32年前の今日、勇敢な東独市民が平和な革命でドイツ統一を成し遂げた。
- 先日お亡くなりになったゴルバチョフ氏の多大な功績のおかげでもある。
- ドイツは今、戦争やインフレなどで苦しい状況にあり、皆さんのご不満もよくわかる。
- しかしドイツは大変強い国であり、是非一致妥結して困難を克服していきたい。
●本日を含む最近のドイツ主要メディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 32年前、東西ドイツ統一を平和裡に成し遂げた人々は希望に満ちていた。
- その後東独の人々は豊かになり、健康になった。
- 失業率の格差も近年急速に縮小した。
- 近年では、テスラやインテルなどから数十億ドル単位の投資を呼び込むことにも成功した。
- 大半のドイツ人(9割くらい)は統一してよかったと評価している。
- しかし、経済面での東西格差はまだまだ大きい。
東独の8割の上位ポジションが西独出身者で占められている。
東独での給与は西独より今でも2割程度低い。
貧困層が占める割合が非常に高い(下図で紫が濃いほど高い)。
- 文化やメンタリティ面での東西間の違いは根強く残っている。
- 東独では極右と極左のポピュリズムが受け入れられやすく、政治的に脆弱。
- 今回のエネルギー価格急騰(インフレ)をきっかけに、東独で社会的混乱と政治的紛争が起こり、民主主義に対する不信感が高まる可能性がある。
(実際、統一記念日当日も東独の多くの都市で大規模反政府デモ〜特にエネルギー政策とインフレに対する不満〜が展開された。)
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ドイツ人の約半分(下図の下二つ28.7+22.5=51.2%)が「ドイツはまだ本当に統一しきれていない」と回答。
<日本語WIKI説明>