欧州天然ガス(オランダTTF)価格が結構下がってきました。
- 米国などから欧州へのLNG供給が増えていること
- 欧州全体は91%(ドイツでは95%)と備蓄が進んでいること
- 今年の冬は暖冬になりそうだという思惑
などがその背景にあるとされています。
ドイツのエネルギー情勢を日次でモニタリングするのに最も便利なこちらのポータルサイトでもデータを確認しておきましょう。
https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung
ドイツではロシアからのガスが引き続き完全に止まったままながらも......
ノルウェーを中心にガス調達増強は順調に進んでいる一方.....
危機意識の高まりのもとで、節約は産業、家庭とも相応に順調で.......
ガス備蓄は11月1日までに95%(ほぼ冬場2ヶ月分の需要をカバー)という目標を既に達成しています。
その結果、冒頭の国際卸売価格だけでなくドイツ国内小売価格も低下を続けています。
なお、ガス価格にはあくまで間接的な影響しかありませんが、風力発電(水色)の奮闘も、発電におけるガス(紫色)需要を抑え込むことに貢献しています。