日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221027 ドイツエネルギー小売価格チェック

ガスを中心にエネルギー価格が少し下がってきましたので、ドイツCPIの中の各エネルギー項目(全体で約1割)の現時点でのレベル感を以下一通り確認しておきます。

 

①電力(CPIの中でのウェート:2.6%) 年初来+4% 前年同期比+55%

下図はあくまで新規契約時の小売価格ですので、既存契約への反映にはタイムラグがあります(ガスや暖房油でも同様)。

 

②ガス(1.4%) 年初来+13% 前年同期比+80%

 

③暖房油(0.7%) 年初来+83% 前年同期比+70%

 

④スーパーガソリン(2.6%) 年初来 E5 +11%、E10 +12%

ディーゼル(0.9%) 年初来+34%

 ガソリン減税は今年の6〜8月の3ヶ月限り(編みかけ部分)で終了しています。

 

<上記チャートのソースサイト>

www.zeit.de

 

ちなみに川上の、原油(ブレント)価格と天然ガス(TTF)価格のチャートは以下の通りです。原油OPEC減産で小じっかりであるのに対し、天然ガスは欧州備蓄進捗(ほぼ満杯でこれ以上入らないので値下がりしているという説もあり)、節約進捗、暖冬期待などを背景にかなり反落しています。


https://tradingeconomics.com/commodities

 

<ご参考>

今月発表のIMFの世界経済予測(WEO)におけるドイツ主要計数中長期予測値

           2022    2023    2024    2025    2026.   2027

  実質GDP             +1.5%     ▲0.3%     +1.5%      +2.2%    +1.8%.    +1.3%           

  インフレ             +8.5%     +7.2%     +3.5%      +2.6%    +2.0%    +2.0%