ガスを中心にエネルギー価格が少し下がってきましたので、ドイツCPIの中の各エネルギー項目(全体で約1割)の現時点でのレベル感を以下一通り確認しておきます。
①電力(CPIの中でのウェート:2.6%) 年初来+4% 前年同期比+55%
下図はあくまで新規契約時の小売価格ですので、既存契約への反映にはタイムラグがあります(ガスや暖房油でも同様)。
②ガス(1.4%) 年初来+13% 前年同期比+80%
③暖房油(0.7%) 年初来+83% 前年同期比+70%
④スーパーガソリン(2.6%) 年初来 E5 +11%、E10 +12%
⑤ディーゼル(0.9%) 年初来+34%
ガソリン減税は今年の6〜8月の3ヶ月限り(編みかけ部分)で終了しています。
<上記チャートのソースサイト>
ちなみに川上の、原油(ブレント)価格と天然ガス(TTF)価格のチャートは以下の通りです。原油がOPEC減産で小じっかりであるのに対し、天然ガスは欧州備蓄進捗(ほぼ満杯でこれ以上入らないので値下がりしているという説もあり)、節約進捗、暖冬期待などを背景にかなり反落しています。
https://tradingeconomics.com/commodities
<ご参考>
今月発表のIMFの世界経済予測(WEO)におけるドイツ主要計数中長期予測値
2022 2023 2024 2025 2026. 2027
実質GDP +1.5% ▲0.3% +1.5% +2.2% +1.8%. +1.3%
インフレ +8.5% +7.2% +3.5% +2.6% +2.0% +2.0%