日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221104 ドイツコロナ状況アップデート〜医療キャパ逼迫リスクは低下

いつものようにドイツのコロナ関連データを確認しておきましょう。


ドイツの再生産数(赤線:R)は1.00を割り込んだ後さらに低下が続いており、新規感染の大幅減少が続いています。


国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、日本(黄)の257人に対し、ドイツ(青)は290人とほぼ同水準になっています。

 

市町村単位で見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べて、赤色部分がかなり減りました。


年齢層別にみると、感染のメインは引きづつき60〜79歳の高齢層になっています。

 

死者はほとんど60歳以上ですが、数はだいぶ減ってきました。


重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)はコロナ専用病床(黄線)数を大きく上回っていますが、予測軌道(右のファンチャート部分)は先週比さらに下方修正されました。重症病床全体(一番上の黒線)が一杯になるリスクはかなり低下したようです。


ウィルスの種類としてはBA5:95.9%、BA2:2.6%、BA5:1.1%(いずれも毒性の低いオミクロンの一種)となっています。米国の一部で流行し、やや危険視されているBA4.6は幸い確認されていません。


ドイツ国民の77.9%が少なくとも1回以上ワクチン接種済という数字はほぼ不変(全83百万人中、18百万人が未接種のまま)。

ブースター2回が12.1%と少し増えていますが、60歳以上、医療・介護関係者、持病持ちが対象であり、ブースター1回以上の合計は62.4%とほとんど増えていません。

 

PCR検査キャパ(灰色棒)は週あたり272万件、実際の検査数(青色棒)は足元週64万人にまで減少、陽性率(赤点)は43%に低下しています。

 

<ソース一覧>  

https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Gesamt.html?nn=13490888