日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221106 ドイツの当座貸越金利、6.99〜15.95%とかなり上がってきました

 

日本ではあまり馴染みがありませんが、ドイツでメインとなる銀行口座は当座預金(決済用、付利なし)で、残高以上の引き出しに対しては、結構高い金利の当座貸越(普通預金に直結しているカードローンのようなもの)となります。

多くの銀行では、貸越金額の大きさに応じて、①Dispozing(下図左二つ: 10月/11月、自動融資、いつ返しても良い)と②Überziehungszins(右二つ: 10月/11月、銀行の判断次第、できるだけ速やかに返済)の2段階になっています。

より大きな金額の貸越に対応する②では、当然①より高い金利が適用されることが多くなっています。

ECBの利上げ進捗につれて、これらの当座貸越金利は概ね年率10%を超えるレベル感になってきました。足元インフレが+8%超あるので、欲しいものは借金しても早く買う、というスタンスでもまだそんなに悪くはないと思いますが、今後はECBの利上げと共に貸越金利はさらに上昇する一方、インフレは低下してくる可能性が高いので、余計な実質金利負担を回避するためにも、銀行口座の資金繰りに細かい注意を払う価値がある局面になりつつあるのではないかと思います。

 

https://rp-online.de/wirtschaft/so-stark-steigen-die-dispo-und-ueberziehungszinsen_aid-79343683