日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221121 ドイツの個人消費が予想以上に底堅い3つの理由

 

ドイツのビジネスセンチメントが他国比で見てもとにかく弱いので…

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/5af7a5b18575408084fc567ad6dfa522

 

毎週初、こちら↓のドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)を定点観測しているわけですが....

Wöchentlicher Aktivitätsindex für die deutsche Wirtschaft | Deutsche Bundesbank

 

第4四半期にGDPが前期比スモールマイナスとなる可能性は高いものの、今のところそれほど大きく落ち込んできている感じではありません。

 

ハンデルスブラットの分析によると、以下の3つのため、当面個人消費(足元GDPのちょうど半分のシェア)が意外と底堅く推移する可能性が高いようです。

  • 多くの市民は、高いインフレにもかかわらず貯蓄を取り崩しながら消費レベルを概ね維持している。
  • 多くの企業は、社員のインフレの痛みを和らげるため非課税の一時金を支払っている。
  • ウクライナからなど多くの難民・移民を受け入れており、ドイツの人口が急増している(昨年末比+1.0%、足元8408万人)。

 

なお、今回のカタール・ワールドカップで、ドイツはブラジル、アルゼンチン、フランスに次ぐ4番手の優勝候補と目されています。

W杯本命はブラジル、ゴールデンボール賞はメッシか-MLIV調査 - Bloomberg

 

カタールでの腐敗と人権問題を理由に「そもそもボイコットすべき」「ライブでは観戦しない(下図、70%)」「グッズは買わない」というこれまでにない暗いムードに覆われたワールドカップになっていますが、ベスト4くらいにまで行けば、発射台が低い分、多少は経済波及効果も期待できるかもしれません。


なお、ドイツ代表各選手に興味のある方は、こちらをご覧ください。

【ドイツ代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介 | フットボールチャンネル (footballchannel.jp)