今日はW杯サッカーでの日本の勝利に浮かれていましたが、先ほどドイツ連銀月報が発表されたので、最も重要なインフレ関連部分をざっとチェックしました。速報です。
●ユーロ圏HICPの軌道イメージ 〜彼らの予想ではなく彼らが見ているデータ
実線:各日付時点でのインフレスワップがインプライしているインフレ軌道
点線:エコノミストのコンセンサス
●これまでのHICP実績と主要項目寄与度 〜減速感まだなし
上から順に、エネルギー、加工食品、生鮮食品、工業品、サービス
●マネーサプライM3(上)も民間貸出(下)も伸びがまだ高すぎる感じ
●原油(ブレント)、天然ガス(ブレント)、工業用原料類の価格はいい感じで低下
但し、川下波及にはライムラグがあるので、まだCPIが反転するほどではない
★ドイツのインフレ関連アセスメント
ドイツ政府が来年導入するガス・電気の価格上限はインフレを1〜2%押し下げる効果がありそう。但し、期限が切れると大きな反動が出るので要注意(今のところ2024年3月末までとなる予定)。