(日本でのG7外相会合参加ついでに)中国を訪問したベアボック独外相についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 台湾をめぐる軍事衝突は最悪のシナリオだ、と中国に伝えたことは適切。
- なぜ中国がロシアに戦争を止めるようとしないのか、とやんわりと伝えたのもよかった。
- とはいえ、体面を重視する中国が、ベアボックの各種発言を公の場での侮辱と受け止めた可能性はある。
- ベアボック外相は中国に言うべきことを直言した。経済界にダメージを与えたという批判もあるが、あいまいなシグナルで中国にリスクを取るよう促す方が、ヨーロッパ/ドイツにとってはるかに高くつく。
- 但し、ドイツ側にまだ明確な対中戦略がない(現在策定中)のでそれ以上踏み込むことはできなかった。
- 対中戦略では対中依存の引き下げがメインテーマとなることは確実。
- ヨーロッパ全体としても対中戦略はone voiceであるべき。
- マクロン大統領訪中後に発生したような分裂を防ぐためにも、EU加盟国は一刻も早く共通の対中戦略を策定し、表明しなければならない。
- しかし、実際には対中依存の大きい企業の抵抗などもあり、残念ながらone vioce実現にはまだまだ時間かかりそう。
<日本語ニュースでの報道例>
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