日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230514 ゼレンスキー訪独についてのドイツメディアの報道ぶり

 

ゼレンスキー大統領は昨夜ベルリン入りし、本日シュタインマイヤー大統領、ショルツ首相と会談した後、アーヘンでシャルル・マーニュ賞を受賞しました。

今回のゼレンスキー大統領初訪独に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。

  • ショルツ首相は、ウクライナのゼレンシキー大統領のドイツ訪問は西側結束の強力なシグナルと位置づけ、共同記者会見で今後も必要な限り軍事支援を継続すると約束した。
  • ロシアは足元の戦況が思わしくないながらも、戦争を長期化させれば、いずれ西側の支援が萎えるだろうと期待している。
  • 今回のゼレンスキー初の訪独に際し、ショルツ首相は27億EUR(約4,000億円)の追加的軍事支援を用意した。
  • 一部の兵器は来年以降にならないと届かないが、これはむしろウクライナの今春の反攻が、西側の支援を受ける最後のものではないということを意味している。
  • 追加支援のパッケージは、プーチンに対して正しいシグナルを送っている。
  • ドイツにも戦争の早期終結、武器供与停止を求める人々がたくさんいる。しかし彼らが理解しておかなければならないのは、ロシア軍をウクライナ領土から追い出した後でなければ平和などありえないということだ。
  • ウクライナ側には停戦・和平について話し合う用意があるものの、ウクライナの考え(領土)を尊重したものでなければならない。
  • ロシアの軍事力による国境線変更を実質的に容認し、プーチンの暴挙を正当化してしまえば、ウクライナだけでなくヨーロッパ全体にとって大惨事となる。
  • ゼレンスキーは対ロシア戦争におけるドイツ国民の支持と団結に感謝の意を表し、ドイツを「真の友人であり信頼できる同盟国」と表現した。
  • また同氏は、ウクライナ軍がロシア領土を攻撃することはないと約束しつつ、最新鋭の戦闘機供与を要望した。
  • ドイツ国内で大量の警官を動員し、過去に例のない厳重な警護体制を敷いて対応した。

<ドイツからウクライナへの軍事支援一覧>

www.bundesregierung.de

 

<日本語報道例>

www3.nhk.or.jp